酒米は「山田錦」「兵庫夢錦」「五百万石」など兵庫県産米を中心に厳選。特に、西播磨特産の「兵庫夢錦」は神崎郡市川町の農家さんと契約栽培をし、地元の酒米使用に力を注いでいます。吟醸酒は全量「山田錦」を使用しております。また平均精米歩合は58%(平成27年度全国平均64.6%)であり、ほぼ吟醸酒なみの磨き上げたお米を使用しています。
より高品質な酒造りを目指し、平成6年から500kgの小仕込み生産を開始。現在年間200石(1.8L瓶で2万本)製造しています。伝統的な手造り製法のため、製造量に限りはありますが、丹精込めて丁寧に仕込んでいます。米洗い・麹などの各工程は手作業で、ひとつひとつの作業を大事に進めています。
特に最終段階の「しぼり」は、昔ながらの「槽型30段しぼり機」(ヤエガキ式)を使用しています。通常のしぼり機では半日で仕上がるところ、「槽型30段しぼり機」はを3日間かけじっくりしぼります。出来上がる量は通常より約10%程少なくなりますが、ピュアで透明感のあるお酒に仕上がります。
手間隙かかるため、吟醸酒などの高級酒のみに用いられることが多いですが、当社では全量をこのしぼり機を採用しています。
しぼったお酒は一週間以内に瓶詰めされ、瓶1本単位で徹底した品質管理を行います。大吟醸・吟醸・生酒クラスは1℃の冷蔵貯蔵し、新鮮でまろやかな風味を維持しております。純米・本醸造は10〜15℃と商品に応じた適切な温度で3ヶ月〜1年半貯蔵し、熟成された一番おいしい旬の状態を判断し出荷しております。
女性では全国3人目の南部杜氏として、また兵庫県内初めての女性杜氏として活躍しております。
また蔵人は杜氏を含めて3人。30代の社員で構成され、まだまだ若く進化の過程ですが、チャレンジ精神を忘れず「酒造りを五感で楽しむ」をモットーに日々酒造りに精進しています。